ぎわク。

いつものバス停にて――


「ジェットパックのかいしゃがそらとぶバイクをハンバイかぁ〜」

イブキはテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「ジェットパックもオ〜ムカシからあるけど、ぜんぜんはやんないよね〜……アメリカでもはやんないのにもっとせまくって、セ〜ヤクがきびし〜ニホンじゃぜったいはやんないよね〜……」

個人は背負って空を飛べるパ〜ソナル航空機をイメ〜ジしながら、


「でも、こんどのバイクはエ〜ガなんかにそのままだせそ〜なスタイリッシュなデザインでト〜ジョ〜。のってみたいけど、ニホンじゃぜったいソ〜オンでアウトだろ〜な〜」

イブキがそんな事を言っている隣では、


「愛知県のつけ麺屋で味玉――味付けタマゴが一五〇個盗まれるっ⁉︎」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「そんなにおいし〜のかしら? 一五〇個……じゅるり」


「……月夜。さすがにたべるもくてきでとったんじゃないんじゃない?」


「そう?」


「月夜ならイチジカンもあればたべきれるかもしんないけど、フツ〜のヒトは5コぐらいでギブだよ」


「そうかしら? ウチみたいな女子で食べきれるなら男性ならペロリじゃない?」


「いやいや。それはオトコのヒトにシツレ〜だよ! 10コもたべたらよくやったほ〜じゃないかな?」


「そ〜かな〜?」

イブキの真っ当な意見に納得できない月夜。


「――って、月夜がとったじゃないよね?」

疑いの眼差しを向けると、


「ウチなら堂々と来店して一五〇個食べてお礼とお金払うわっ!」


「だよね〜」

その堂々とした言い切りに疑惑を失うイブキだった。

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