ヤ。
いつものバス停にて――
「へぇ〜……目薬って目に垂らした後に目頭押さえないと効果ないんだっ⁉︎」
月夜が正しい目薬のさしかたという記事を読んでいた。
「上をむいて点眼後にまばたきしてたケド……そ〜するとほとんど効果がない! あぁ……ウチぜんぜんダメな事してたんだ〜」
目薬をつくってる製薬会社の解説がでてくる。
「目頭には涙点という鼻のほうに流れるものがあって、そこを押さえないと目に留まらない……正しい点眼の仕方は垂らした後、目を閉じて目頭――涙点を押さえる。そ〜なんだっ! 今度やってみよ」
月夜がそんな事を言っている隣では、
「オ〜ストラリアでヤをうけたダンセ〜、スマホがタテになってイノチをすくわれるっ!」
イブキがそんな記事を読んでいた。
「おぉ! ホントにおこんだっ! こんなコトっ‼︎」
興奮ぎみにそう洩らす。
「このヒト、これからキズのあるスマホをシテキされるたびのこのエピ〜ドかたれるね! いいなぁ〜」
西部劇にでてきそうなバ〜でスマホをいじる男性、その画面には大きな傷が――バ〜テンダ〜がその事を指摘すると男はニヒルな笑みを浮かべ――
「コイツには命を救われてね」
男はそういってスマホのキズを愛おしいく撫でる。
「カッコイイっ! イブキさんもやってみたいっ‼︎」
「カッコいいかな〜? そんな事よりもオ〜ストラリアって矢飛んでくんの? 百歩譲って銃弾とかじゃないの? なんかいろいろ呑み込めないんですケド……」
不満顔でそういう月夜だった。
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