もリ。
いつものバス停にて――
「さいだい64ニンでつかえるコ〜センジュ〜?」
イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんなホビ〜アイテムの紹介を読んでいた。
「かんぜんジュチュ〜セ〜サンのリアルバトルロイヤルシュ〜ティングができる。エアガンみたいにタマがでないのはなぁ〜……」
そう言いながら、続きを読み進める。
「せんよ〜のアプリをダウンロ〜ドしたスマホといっしょにつかうデジタルガジェット。へェ〜……そ〜ゆ〜つかいかたなんだぁ〜。GPSやツ〜シンきの〜をつかってテキやミカタ、アイテムなんかのがハイチされるしくみ……ふ〜みゅ……よくアミュ〜ズメントしせつにあるガンシュ〜をてがるにできるよ〜にしたかんじかな〜?」
イブキがそんな事を言っている隣では、
「創業一二〇年記念として新メニュ〜を追加っ⁉︎」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を見ていた。
「なにかしら? すでに究極にまで高められてる牛丼の新メニュ〜……って、まだ一二〇年なのね。古事記にでも出てきそうなほど古いのかと思ってたわ。神武天皇って牛丼もってなかった??」
髪を左右の耳の前で括る『みみずら』結いをした男性が丼をもっている姿をイメ〜ジする。
「で、新メニュ〜はっと……」
「ち、超特盛っ⁉︎」
実際には超特盛と小盛の二種類なのだが、大きい方しか目にはいらない月夜。
「な、なんて事なのっ⁉︎ こんな簡単な進化の方法があったなんてっ‼︎」
思わず天を仰ぐ月夜。
「あぁ……太陽も祝福してくれている」
実際には花粉光環が見えているだけなのだが、昂ぶった月夜には新しい牛丼の爆誕を祝福しているように感じられた。
「超特盛……そうこ〜ゆ〜なのよっ! さすが創業一二〇〇年っ‼︎」
昂ぶるあまり一桁盛る。
「ただリョ〜ふやしただけじゃん……」
隣で冷静にそうとは呟くイブキだった。
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