しゃ〜ク。

いつものバス停にて――


「コ〜コ〜セ〜によるパックいんりょ〜のランキング?」

イブキがイチゴ牛丼を飲みながら、そんな記事を読んでいた。


「そんなんイチゴぎゅ〜にゅ〜とコ〜ヒ〜ぎゅ〜にゅ〜とココアでしょ!」

自信満々で自分の推す商品を列挙する。


「いっちばんはミルクティ〜……そなのっ⁉︎」

自分の予想とは違う結果に驚く。


「あれうっすいし! もっとアマいのがいいよ〜。しかもサンバンのコ〜ヒ〜ぎゅ〜にゅ〜に2バイいじょ〜のヒョ〜か……」

自分の好みとかけ離れた結果に驚きを隠せないイブキ。


「う〜みゅ……ケッカはうけとめないと……こんどのんでみよっかな〜……ミルクティ〜とレモンテ〜」

一位と二位の商品画像を見ながら、そんな事を言っているイブキの隣では、


「イケヤのサメが各店舗で売り切れ続出っ⁉︎」

月夜がオシャレ系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「あれそんなに人気なんだっ⁉︎ たまにイケヤの近くでサメのヌイグルミをもってる人いるケド、売り切れまで……」

人気商品の画像を見ながら、


「でも、こんなに人気なら一回触ってみたいわよね〜?」


「ん〜……フツ〜のヌイグルだよ。サイズかんがいいけど」


「えっ! あるの?」


「おと〜さんがこ〜ゆ〜ワダイのアンテナがすっごいビンカンでちょっとさわがれたつぎのひにはあったよ」


「そっか〜……」


「そんなカオしなくてもさわりたかったらウチにくればいいよ」

放課後イブキの家でサメをモフモフする月夜だった。

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