せ〜じン。

いつものバス停にて――


「あしたからマックでLサイズをこえるグランサイズがでるんだ〜」

イブキがグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「これでしばらくはコ〜ラとポテトをおおくたのしめるな〜……エ〜スコンバットやバイオのおともにいいかも?」

イブキが戦闘機やゾンビの隣にコ〜ラとポテトを付け足す。


「ジャッジアイズにもいいかな〜」

ヤクザにコ〜ラとポテトを持たせるイブキ。


「成人式か〜」

イブキがそんなアホな事を考えている隣では月夜がそんな声を洩らした。


「どしたの? またシン・セ〜ジンがあばれた?」

呟きを聞きとめたイブキが問ひ返す。


「いや。最近ではアニメ好きな成人式とかあるだってさ〜」


「へェ〜……」


「コスプレして人気声優が祝辞をしたり、会場ではアニソン流したりするんだって」


「ほむほむ……」


「名古屋ではコンビニの万引犯を中学高校の同級生で成人式に出席予定の新成人三人が捕まえたんだって」


「へェ〜……ことしはキセキのセダイだね〜」


「こ〜ゆ〜良いこと報道すればいいのにね〜」


「そだね。こんだけすっごいヒトがセ〜ジンしたんならイブキさんがちょっとぐらいナマけてもヘ〜キだよね〜」


「そっか! こ〜ゆ〜風に後続が怠けるから新成人の良いところは報道しないのかっ!」

そういって納得する月夜だった。

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