ちょいたシ。

 いつものバス停にて――


「タコスミ~トまん?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな新商品情報を見ながら、


「タコスか~……悪くないんだケド、やっぱし牛丼とかスキヤキとか食べたいわね~スキヤキまんとか牛丼まんとかでないかしら? 絶対うれそ~なのに……」

 月夜がそんな肉々しい中華まんを思い描いていると、


「ハラペ~ニョなどの二種類の唐辛子と数種類のスパイス――ハラペ~ニョってなんかいい名前よね~……」

 月夜がチ~ズたっぷりの中華まん画像を見ている隣では、


「オトコのヒトがカノジョができたらつくってもらいたいリョ~リランキングっ!?」

 イブキがそんな記事を読んでいた。


「ふふん♪ イブキさんもミリョクにそんなオプションがついたら……」

 そんな事を言いながら続きを読み進める。


「5イはハンバ~グ……へェ~……イガイイチバンだとおもってたのに……4イはミソシル? なんかアンケ~トのネンレ~ソ~がたかいのかな?」

 意外な結果に首を傾げながらも続きを読む。


「3イはオムライス! そっか~オムライスすきなんだオトコのヒト――ケチャップで「シロよりクロ!」とか「インドじんをみぎに」とかかいてあげたら喜ぶかな~?」


「2イはカレ~。アレンジやマカイゾ~するよりもシンプルなカレ~がいちばんかぁ~……」


「1イはニクじゃが? う~みゅ……なんかベタなのきたな~」


「肉ジャガってゴハンいれたら牛丼になるし、これは牛丼が一位と言ってもいいんじゃない?」

 横からそんな事を言ってくる牛丼信者の月夜だった。

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