ななくサ。

いつものバス停にて――


「スイッチがイチマンいじょ〜ねさげしてさいしんバ〜ジョンでハンバイされるカノ〜セ〜があるっ⁉︎」

イブキがゲ〜ム系ニュスの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「2019ネンのどっかでジョイコンをほんたいとイッタイカさせて、ドッキングステ〜ションをなくしたケ〜タイキとっかがたのスイッチとしてハンバイかぁ〜……スイッチできないってコトはなまえもかわっちゃうのかな? そもそもこのアナリストのヨソ〜けっこ〜はずれてるし、う〜みゅ……」

記事を読み進めながら信憑性を考えているイブキの隣では、


「ふ〜ん……今日は七草がゆを食べる日なんだ〜」

月夜がグルメ系アプリの大半を占める七草がゆの記事一覧を見ていた。


「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロだっけ? うちでも2、3コいれてつくったりするよ」


「へぇ〜……アンタでもそんな事すんのね」


「すずなはカブだし、すずしろはダイコンだからね〜。そのふたつはマイトシレギュラ〜だよ。どこのス〜パ〜でもうってるし」


「でも、おかゆだけってのはね〜」


「まあね。イブキさんトクセ〜チャ〜ハンとかアンカケにしてだしてる」


「なんとか牛丼には?」


「ジブンでギュ〜ドンかってきてダイコンぶちこめばいいじゃん」

期待顔の月夜にそんな雑な返しをするイブキだった。

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