いっせんト。

いつものバス停にて――


「ゲ〜ムボ〜イをいまふ〜にカイゾ〜?」

イブキがゲ〜ム系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「タイキュ〜セ〜たっかいモンね! バクゲキされてもこわれなかったし、スイバクじっけんのヒョ〜テキになったナガトさんのカンナイにあったとしもムキズだったんじゃないかな〜」

やや間違った知識で ゲ〜ム機の頑丈さを語る。


「USBキュ〜デンできるよ〜にしてオンシツをあげるプロサウンドジャックをつける……ガメンはイジらないのかぁ〜……ど〜せならガメンも3DSのつけて、むいみにおくゆきとかをヒョ〜ゲンできるようになればいいのにっ⁉︎」

自作の改造にそんな無茶振りをするイブキの隣では、


「バ〜ガ〜キングが一セントのハンバ〜ガ〜を販売っ⁉︎」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「一セントっていったら一円じゃないっ!? デフレのときだって六〇円だったのにっ!!」

 驚きながら続きを読み進める。


「ただしマックの店内でバ~ガ~キングのアプリを起動しないとク~ポンがでない? マックっ!? つまりバ~ガ~キングのク~ポンがほし~なら、最寄りのマックにはいってバ~ガ~キングのアプリを起動させないといけないのか~……なんかややこしいわね」


「月夜のコトだからそのままマックでもなんかかいそ~」

 横で聞いていたイブキがそう茶化すと、


「お店にはいってなんにも買わないなんて事ウチにはできない」

 まさかの全肯定だった。

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