~ほ~だイ。

 いつものバス停にて――


「良い肉の日っ!」

 月夜がそんな事を言いながら、グルメ系アプリの中にある情報を漁る。


「ついに……ついに一年で一番盛り上がる『肉の日』よっ!!」

 そもそも一般の人は普通の肉の日ですら意識していない事を知らない。


「バ~ガ~キングで五枚パティ!」

 段々に積まれたバ~ガ~の画像を見ながら、


「う~ん……も~ちょっといいのないかな~? 一年に一回の祭典よ! 牛プレゼントとか牛丼食べほ~だいとかないのかしら?」

 獲物を狙う狩人の瞳でそんな事を言っている月夜の隣では、


「ぽ、ポップっ!」

 イブキが突然、有名RPGの漫画版大魔法使いの名前を叫んだ。


「ポップコ~ンたべほ~だいっ!」

 白いフワフワした菓子を思い起こしながら、


「なにそれっ! どんだけでもい~のかなっ!!??」

 イブキはポップコ~ンに埋もれた自分をイメ~ジする。


「88プンカンふたりひとくみで880エン――やっすいっ! ねねいこ~よ月夜!」


「えぇ~! 食べほ~だいなんてなにがい~のよ」

 肉の情報を漁ってた月夜はそう返す。


「月夜……さっきたべほ~だいないかしらっていってなかった?」

 イブキはつい十二行前の月夜の言葉を思い出しながら、そう言うのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます