ふぁたくとリ~。

 いつものバス停にて――


「忙しいアナタへ肉を焼いただけで簡単に牛丼がつくれちゃうカップクック?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「カップの中に一食分の具がはいってて後はゴハンと肉さえ用意すれば牛丼になるんだ~……」

 そういってふと何かに気付き。


「でも、米用意して肉焼くってあんまり手軽じゃないよ~な~……

 自身がフライパンで肉を炒める様子を想像しながら、そんな事を言っている月夜の隣では、


「ウチュ~にコ~ジョ~をつくるっ!?」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「ビショ~ジュ~リョクのカンキョ~をリヨ~してソザイをセ~ゾ~するかぁ~……しかもカンゼンジド~かでロボットのみをつかう」

 イブキは空を見上げるると、


「エ~セ~キド~にうかぶムジンのロボットコ~ジョ~……いよいよミライってかんじがするね~」

 フヨフヨ中空に漂うロボが忙しなく、金属の板っぽいモノを触ってる様をイメ~ジしながら、


「――と、すると。無重力牛丼ができる可能性もあるわね~……」

 月夜の呟きが耳にはいると、フヨフヨと漂う牛が出てくるイメ~ジに変わってしまった。


「ないよ! ムジュ~リョクギュ~ドンなんてモノはできないっ!!」

 変なイメ~ジを掻き消すようにそういうイブキだった。

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