はぐレ。

 いつものバス停にて――


「空気清浄器が反応するほどに香ばしい匂いを発する冷凍食品、『サイコロステ~キピラフ』がおいし~と話題?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「名前はおいしそ~だけど、どうなおかしら? ゴロゴロとかついてるとさらによかったのにね~」

 そんな事を言いながら記事の続きを読み進める。


「実食してみると、持ったよりサイコロステ~キは少なく――そうなんだっ! 少し残念だな~」

 少しガッカリする。


「肉は少ないけど、それをカバ〜するほどにうまいんだっ! これぜひとも食べてみないとね〜」

月夜がそんな事をいっている隣では、


「はぐれたゴリラさんになってネッタイウリンをいきのこるサヴァイバルゲ~ムっ!?」

 イブキがゲ~ム系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「アフリカのソ~ゲンをぶたいにむれからはぐれたシルバ~バッグのゴリラさんになって、ショクリョ~やミズ、シェルタ~をかくほしていきぬくゲ~ムかぁ~……いままでにないタイプのやつだな~」

 そんな事をいいながらゲ~ム画像を見る。


「いまなら40パ~セントオフの558エンでコ~ニュ~できるんだっ! やっすいしちょっとやってみよ~かな~? よ~は月夜になるゲ~ムだよね」


「いやウチ、熱帯雨林なんかにいった事ないし」

 イブキの中では月夜=ゴリラのイメ~ジになっているのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る