ぞくホ~。

 いつものバス停にて――


「おぉ!」

 イブキがグルメ系アプリの中にあった、何かの記事を読みながら、瞳を輝かせた。


「ハイウッドえ~がで、コドモがよくたべてるよ~なバケツのよ~にデッカイアイスがキョ~からハツバイっ!」

 イブキが幼子の胴体ほどもあるアイスを想像しながら、


「これからさむくなっていくけど……あったかくしたヘヤのなかでたべきれないほどのデッカイアイスをかかえたままシェンム~……よし! コトシはこんなかんじいこ~!!」

 自身のそんな姿をイメ~ジして、拳を振り上げるイブキの隣では、


「牛丼の肉量が減っているというウワサの調査記事第二段か~……」

 月夜がそんな記事を読んでいた。


「前回はど~だったんだっけ? ん~っと……」

 月夜は前回読んだ記事を思い出そうとする。


「ん~……牛丼の画像しか思い出せない……ま、まあいいわ」

 そういって記事を読み進める。


「前回と同じく吉野家、松屋は変化なし……そうそう! 思い出した」

 そういう月夜の頭の中にはさきほどおなじ牛丼の画像しかなかった。


「一回目の調査で少なかったすき屋での二度目の調査――今回はフツ~どおりの物がでてきて肉量が少なかったとは思えなかったか~……」

 画像を見つつ、そう洩らす月夜。


「――で、ケッキョクすくなくなったの?」


「ん~……牛丼おいしそ~!」

 今回も記事の内容はまったく頭にはいっていない月夜だった。 

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