ぼとむズ。
いつものバス停にて――
「振る舞いラ~メン祭りか~……」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「一〇月一六日に三三店舗、昼に三三〇杯、夜にも三三〇杯が無料で振舞われるっ!?」
記事を読みながら、テンションを上げていく月夜。
「替え玉はひとつまで。いいじゃない! やっぱし一人一杯なのかな~? 何杯でもいいならウチだけで一〇〇はいっちゃうねっ!!」
月夜がそんな事を自信満々に宣言している隣では、
「きみもア~マ~ドトル~パ~になれるアイテムっ!?」
イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「アレだよね? あしにタイヤついててイド~するやつだよね?」
イブキが肩が赤く染められたロボを思い浮かべながら、
「ふ~みゅ……みたかんじはまえにハヤったロ~ラ~シュ~ズのデンド~クド~しきっぽいなぁ~……ロ~ラ~シュ~ズもアンゼンセ~にモンダイあったけど、こんかいのはダイジョブなのかな~?」
表示された画像を見ながら、
「でも、これをはいたらイブキさんもレッドショルダ~にっ!」
イブキは肩を赤くして、ライフルスコ~プのような単眼鏡をつけて疾走する姿を思い浮かべる、
「そんなん履いたら、トラックに轢かれるのがオチじゃない?」
月夜がそう口を挟んでくる。
「そしたら、イセカイテンセ~するモン」
脳内で気持ちよく疾走してたら横からトラックがでてきて『すこ~ん!』と吹き飛ばされ空の彼方へ消えていく姿になってしまい、そう洩らすイブキだった。
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