こ〜ト〜。

いつものバス停にて――


「ふ〜ん……森永のチョコフレ〜クが生産終了でフリマアプリ内では日清のチョコフレ〜クが高騰っ⁉︎ なに? ど〜なってんのかしら?」

月夜がそんな記事を読んでいた。


「なになに? ニッシンもチョコフレ〜クだしてんの?」

イブキがインスタント麺のカップの中にはいったチョコフレ〜クをイメ〜ジする。


「そ〜ね……わかりやすくいうと、赤いのが森永で白いのが日清よ」

月夜が二つのメ〜カ〜の袋をそう分ける。


「あっ! じゃ、イブキさんニッシンのたべてた」

記憶を思い起こしながら、


「なら、よかったじゃない。そっちは生産終了しないわよ」

月夜はイブキが両手に四袋抱えた白いチョコフレ〜クを指しながら、


「そっか〜。じゃ、コンビニにあったからって、かいしめるコトなかった〜……」

そういって『ばりっ!』開封すると、中身を口いっぱい頬張り、ハムスタ〜状態になるイブキ。


「全く。そんな必要ないわね」

冷静にそんな事をいう月夜に、


「月夜だってギュ〜ドンがなくなったらかいしめるでしょ?」


「牛丼買い占めるって?」


「いや。ウシさんを」

イブキは大量の牛を連れて歩く月夜の姿を想像するのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る