めろんぱン。

 いつものバス停にて――


「伊勢エビをまるごとのっけたチャ~ハンっ!?」

 月夜が将棋の駒の名前で有名な某中華チェ~ンの新メニュ~を見ながら、


「こ、この画像、おっきなエビが『ドンっ!』ってのってるっ!? エビって『チョコチョコ』ってのってるのは知ってるケド、『ドンっ!』ってのってるのは初めてっ!!」


「どんな味すんだろ~……まあ、エビなんだろ~けどこんなおっきいの口にいれた事ないしな~」

 月夜は右手にエビの頭、左手に尻尾をもった姿を想像して、そんな事を言っている隣では、


「マカイゾ~されまくったメロンパン?」

 イブキが大好きなメロンパンの記事を読んでいた。


「ほうじチャかおるクリのメロンパン……?」

 イブキが読み込まれた商品画像のパッケ~ジに書かれた商品名を読み上げる。


「すっごい、いっぱいつめこんじゃったっ!? ほうじチャがかおって、たべるとクリとメロンのあじがするパン。かくぎりのマロンにマロンクリ~ムがはいってんのにメロンのあじがすんのかな~?」

 商品名の下に書かれた謳い文句を見ながら、


「それってもうメロンパンじゃなくってマロンパンにしたほうがいいんじゃない?」

 横で聞いていた月夜がそう口を挟んでくる。


「いやいや。あたらし~ショ~ヒンがでてたときにマロンパンとメロンパンじゃショ~ヒンリョクにサがでんだよ」


「あ~……なるほど。牛丼とカルビ丼みたいな物ね」


「ん~……わんないけど、たぶんそう」

 適当に返すイブキだった。

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