るいジ。

 いつものバス停にて――


「う~みゅ……」

 イブキがスペ~スシャトルの画像を見ながら、険しい表情をしていた。


「はつのみんかんゲツメンリョコ~をするスペ~スXがコキャクとケ~ヤクしたとハッピョ~……」

 テクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読みながら、


「もんだいはこのハッピョ~をしたイ~ロン・マスクさんのTwitterにあるニホンのヒノマルなんだよね~……ケ~ヤクしたヒトってニホンジンなのかな~? イブキさんだったりしないかな~……」

 そんな妄想をしているイブキの隣では、


「も~すぐ一〇月一日ね」

 月夜がラ~メンの画像を見ながら、そんな事を洩らした。


「毎年この日は全日本人が押し寄せるよのよね~。ラ~メン無料券はそれだけの魅力あるわよね~。牛丼にしたら交通渋滞が頻発したぐらいなんだモン。きっと世界中から来たのね」

 月夜がそんな人類みな牛丼大好きを信じ切っていると、


「これから、そのラ~メンてんのちかくもジュ~タイするとおも~うよ」


「そ~なの? やっぱりラ~メン好きが増えてるのかしら~?」


「ちがうちがう」

 月夜の言葉を軽く否定すると、


「そのラ~メンチェ~ンのロゴとヒョ~シキの『イッポ~ツ~コ~』がにててジド~ウンテンのコンピュ~タ~がまちがえて、ラ~メンやのまえでとまちゃうんだってさ~」

 スマホでロゴと標識を表示させながら、そんな事をいうイブキ。


「た、確かに似てるわね」

 両者を見比べてそういう月夜だった。

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