らすとだんじょン。

 いつものバス停にて――


「一週間の間、中華まんが一割引きっ!?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「一割っていったら一〇個買ったら一個は実質無料じゃないっ!?」

 月夜はそういって一般人が余りしないようなバカな計算をする。


「これ今週ずっと中華まん祭りね! 肉五個、カレ~一個、ピザ一個、あんまん一個の九個をスタメンにもう一枠は新商品かその日の気分によって変える感じかな~」

 心底、幸せそうな表情でそんな事を言っている月夜の隣では、


「きょねんにオ~ガタのじしんが2カイおこったメキシコ――そのエ~キョ~でテオパンソルコいせきがくずれて、ちかナイブからもっとふるいジダイのイセキがみつかるっ!?」

 イブキがそんな記事を読んでいた。


「なにこれっ!? ラストダンジョンじゃん!! きっとメタルけ~ののこったさいご1コやたたかいのドラムとかかくしボスとかいるよっ!!」

 完全なRPG脳でそんな事を言うイブキ。


「メキシカ~ク――メキシカンハットにポンチョきてマラカスもってタコスなげてくる……あれ? あんましかくしボスっぽくないな……」


「アンタ、そのテンプレ的なイメ~ジでメキシコを全く知らないってバレるわよ」

 イブキにそういう月夜だった。

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