こ~しゅ~でんワ。

 いつものバス停にて――


「チキンが一ピ~ス無料になるアプリク~ポンか~……」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「一個じゃね~……五ピ~スぐらいついてたら、おぉ! ってなんだケド……」

 月夜が普通の人なら満腹になりそうな量を要求する。


「それならもう一〇個足せば、お腹いっぱいになるのにね~」

 常人の三倍の量を基本に考えている月夜の隣では、


「こ~しゅ~デンワBOXにとじこめられ、そこからダッシュツするホラ~ノベルゲ~ムかぁ~」

 イブキがゲ~ム系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「ケッコ~わだいだな~。レビュ~とかみてみると、なかなかおもしろそ~だけど……そもそもデンワBOXってなに? このガラスばりのハコのなかでデンワするの?」

 イブキが最近では珍しくなった電話BOXの画像を見ながら、


「そもそも、なんでこんなかでデンワするのかな~? このガラスばりはデンパよくするなんかトクシュなモノなのかな~??」

 屋内設置の公衆電話は知っているが、外の――なにもないトコに電話だけ設置されている事が理解できないイブキは頭上に『?』の数を増やしていく。


「中に電話があるんじゃない? ほら、緑色のそれっぽいのあるじゃない」

 画像を見ながら、


「えっ! これってこのガラスばりのものをうごかすコント~ルそ~ちてきなモノじゃないのっ!?」


「そんなモノついてるワケないでしょ!」

 ど~してもハイテクな仕掛けを施したいイブキだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る