あなとゆビ。

いつものバス停にて――


「博多明太子ポテトまん……」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、、そんな記事を読んでいた。


「か、変わり種ね。回転寿司屋さんとかではおいし〜ケド……中華まんか〜……」

半分にカットされ中身が写っている画像を見ながら、


「マヨいりってホントもう明太子マヨそのものよね〜ポテト感があるかど〜か大事なトコね」

月夜の中ではすでに食べる事は決定しているような事を洩らす。


「こくさいウチュ〜ステ〜ションにアナがあきク〜キがもれているトコをドイツのウチュ〜ひこ〜しがくいとめるっ⁉︎」

中華まんの画像を高校球児たちを眺めるスカウトマンのような目で見ている月夜の隣でそんな記事を読むイブキ。


「どんなコトやったんだろ? ムッタさんもビックリなチョ〜ゼツきてんをきかせたんだろ〜な〜……ドイツだし! ユ〜ちゃんのうまれたクニだしっ‼︎」

そんな事を言いながら、続きを読み進める。


「アナにおやゆびをつっこんでくいとめた……」

映画や漫画のような展開を期待していたイブキは露骨にガッカリする。


「まあ、しょ〜がないか〜アナがったらつっこむのがオトコだっていってたし」


「アンタなにサラっとすっごい事言ってんのっ⁉︎」

顔を真っ赤にした月夜が、


「ん? ハナにゆびつっこんでたショ〜ガクセ〜がいってたんだけど……? なにがすごいの??」

首を傾げて問ひ返すイブキに、


「あ〜昨日の台風すごかったわね〜」

そういって誤魔化す月夜だった。

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