ゆ〜えすエ〜。

いつものバス停にて――


「ガンプラいちばんクジか〜……」

イブキがカラ〜クリアの彩色がほどこされたロボや戦闘機の画像を見ながら、


「いっかい650エンでマスタ〜グレ〜ドがあたるんならいいほ〜かな〜? ファ〜ストなら3000エンくらいするモンね」

小皿やラバ〜キ〜ホルダ〜の画像を見ないフリをしつつ、そんな事をいう。


「みかけたらやろ〜かな〜?」

イブキがそんな事を言っている隣では、


「世界展開している牛丼のあのチェ〜ン店。でも、アメリカにあるお店は日本をちょっと違う?」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「アメリカ人は照り焼きソ〜スが好きで、このソ〜スをからめた鶏肉をのっけた丼――照り焼き丼が人気、そ〜なんだっ⁉︎ 一度食べてみたいかも」

そんな事をいいつつ先を読み進める。


「アメリカではベジタリアンもおおく――ベジタリアン?」

月夜がそんな言葉知らないとばかりに首を傾げる。


「野菜のみの野菜丼もある。へぇ〜……でも、きっと牛丼が一番よね〜」

月夜は荒野のど真ん中にあるお店の前を馬にのったカウボ〜イが行列をつくっている場面をイメ〜ジする。


「そのイメ〜ジはぜったいちがうとおもうよ」

イブキが頭の中を覗きみたようにそう言うのだった。

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