からス。

いつものバス停にて――


「コンビニ各社で中華まん開始っ!」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に食いついていた!


「きたわ! お手軽フ〜ドの王様。いっそ自販機で年中販売してほしい‼︎」

月夜がそんな個人的なワガママを口にする。


「しかも通常一三〇円が一〇〇円なんて……一〇個買えっていってるものじゃない」

そんな風に大喜びしている月夜の隣では、


「いがいとしられていないカラスのセ〜タイ?」

イブキが真っ黒な鳥の画像を見ながら、そんな記事を読んでいた。


「カラスはヒトのカオをみわける! そ〜なんだ。まえにどっかでカラスにキのみをわってくれってたのまれたヒトのはなしのってたね〜。とつぜんバサバサとめのまえにやってきてアシのトコにキノミおいてクツをクチバシでコンコンたたくカラスいたよね〜」

イブキがそんな事を洩らしながら、続きを読み進める。


「んっ⁉︎ カラスってともぐいすんだっ! よわったカラスはヤマにもどってほかのカラスにたべられちゃう……そ〜いえばカラスのしんでるトコあんまりみないな〜」


「そ〜いえばそ〜ね」

月夜もそう同意してくる。


「このへんでカラスのしんだトコみないのは月夜がたべてるからだとおもってたよ」


「そんなワケないでしょ!」

イブキにそう返す月夜だった。

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