うえぽン。
いつものバス停にて――
「ネコに好かれる方法……」
月夜が強い日差し避けにタオルをかぶったまま、そんな記事を読んでいた。
「世の中にはそんなマニュアルがあるのね。ウチもこれを実践すればネコ漬けに」
月夜はネコカフェでたくさんのネコに囲まれている自身の姿をイメ〜ジする。
「落ち着いている人? へぇ〜……騒がしいとイヤがるんだ〜。構いすぎない人、ネコはしつこいの嫌いってゆ〜よね〜。乱暴にしない人、これは当然だよね。臭いがキツくない人、これも平気かな〜?」
月夜は自分の身体を『スンスン』と嗅ぎながら。
「あと顎を触るのがいいんだ〜。その前にどうしたら手の届くトコまでいけるか知りたいんだケド……」
月夜がそんなことを言っている隣では、
「カをファンですいこんで、デンゲキでたおすブキっ⁉︎」
イブキがそんな妙な記事を読んでいた。
「かとりスティックⅡかぁ〜……まえのよりもパワ〜アップしてんのかな〜? スティックせんたんにファンがついてて、ファンないぶのキンゾクねっとにムシがあたるとデンゲキっ! なおⅡからユ〜ガト〜きの〜もつけてガにもタイオ〜。おぉ! こんどはカだけじゃなくガもいけんだっ!」
イブキはステッキを二刀流した姿をイメ〜ジする。
「これがあればアンシンだね!」
「今年、暑すぎて蚊いないんだってば」
そんな呟きを洩らす月夜だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます