いぶツ。

いつものバス停にて――


「なんて物を……」

月夜がグルメ系アプリを見ながら、そんな声を

洩らしていた。


「じ、人類はなんて物を生み出してしまったの……牛丼とゆ〜最高傑作があるにも関わらず……」

月夜はチャ〜ハンの上にウナギがのった画像を見ながら、


「チャ〜ハンにウナギなんて……レオナルド・ダヴィンチさえ考えつかなったアイディアっ‼︎」

月夜がダヴィンチが聞いたら助走をつけてパンチされそうな事を言う。


「チャ〜ハンだけじゃなくって、ウナギ天津飯、ウナギ冷や中、ウナギ焼きそば! もうダヴィンチ超えたわ! この四品はル〜ブル美術館のモナリザの隣に置いてあっても不思議じゃないものっ‼︎」

月夜がそんな事をいっている隣では、


「こんなモノがソンザイするなんて……」

イブキもなにかの画像を見ながら、


「このソンザイはセンソ〜にハッテンするかも? いや、でもリョ〜シュゾクのユ〜アイのあかしにもなるかも?」

イブキが見ている物はチョコ部分がタケノコ里、スナック部分がキノコ山といったハイブリット種の画像だった。


「なんにしてもキミョ〜なソンザイだね〜」

珍妙な食べ物が出揃った夏の日だった。

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