これじゃなイ。
いつものバス停にて――
「お好み焼きのお店でステ〜キの食べほ〜だいっ⁉︎」
月夜がグルメ系アプリの中並あった、町名や川の名前にもなっているお好み焼きチェ〜ン店の期間限定イベントを見ていた。
「いいじゃない! しかも、ビ〜フステ〜キにポ〜クステ〜キにチキンステ〜キと三種選べるなんて……」
月夜の頭の中に身体が牛で鳥の頭と豚の頭をもった哀れな生物がイメ〜ジができあがる。
「これが最強生物よね!」
月夜が『ウチが考えた最味生物』をイメ〜ジしている隣では、
「ウチュ〜ヒコ〜シをサポ〜トするAIをト〜サイしたキュ〜タイがたのロボットっ⁉︎」
イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「こんなん……こんなん……ハ〇じゃん!」
イブキは無重力の船内をフヨフヨ浮く球型のロボをイメ〜ジしながら、
「バスケットボ~ルほどのおおきさでおもさは5キロ――このへんも〇ロとイッショだしっ! ふくす~のカメラとディスプレイのためかんぜんなキュ~タイではないがディスプレイにはデ~タひょ~じいがいにもヒョ~ジョ~をあらわしてAIがカンジョ~をヒョ~ゲンするかぁ~」
どんどん読み進めていくと、ロボットの画像が表示される。
「……ハロじゃない。これはちがうね。ベツモノ」
表示された画像――各種機器のために少々いびつな球体をした正面に液晶ディスプレイがハメこまれ、そのディスプレイには子供が書きなぐったような目鼻口に眉毛まである球体ロボ。
「これはちがう」
その画像をみるなり、頑なにそう言うようになってしまったイブキだった。
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