たからくジ。

いつものバス停にて――


「夏の新メニュ〜か〜」

月夜が大手牛丼チェ〜ンの新メニュ〜を見ながら、


「ネギ塩〜豚、鳥、牛カルビの三種。二〇一二年に登場した、さっぱり塩ダレの丼が復活っ! 六年前かぁ〜」

月夜は六年前の記憶を探る。


「なにしてたっけ〜?」

どんなに思い起こそうとしても、


「昨日、食べた牛丼しか思い出せないな〜」

月夜がそんなポンコツぶりを発揮している隣では、


「おぉ! まさにリソ〜のジンセ〜じゃないかっ‼︎」

イブキが何かの記事を読みながら、そんな事を言っていた。


「はぁ〜……イブキさんもロクオクあたんないかな〜」


「アンタなに読んでんの?」

イブキの呟きを聞きとめた月夜が聞いてくる。


「んとね……ロクオクえんあたったヒトのせ〜かつ」


「へぇ〜……どんな事してんの?」


「あさ9ジにおきておひるまでDVDみてオヒルたべてともだちとゲ〜センにハチジまでいて9ジにユ〜ショク、ふたたびゲ〜センで11ジにキタクしてフロはいってねる」


「ただのダメな人じゃん!」


「う〜ん……ロクオクあるからね〜。も〜ヨセ〜みたいなモンでしょ」


「こ〜ゆ〜のがいいの? アンタ」


「いいっ! イブキさんもロクオクあたんないかな〜?」


「買ってんのっ⁉︎」


「あんなカクリツのひくいのかうワケないよ」


「じゃ、当たるワケないじゃん‼︎」

そう言い返し月夜だった。

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