ちょ〜せんじョ〜。

いつものバス停にて――


「ファミマで一八日の金曜日限定でヤキトリが八〇円っ!」

月夜がグル系アプリの中にあった、そんな記事に文字通り食い付いていた!


「朝に食べて、昼に買いに出て、帰るとき買って、夜もいっちゃってもよさそうじゃないっ‼︎」

瞳の中に串物を浮かべながら、


「今週の金曜日忘れて牛丼食べないようにしなきゃ」

月夜がそんな事を言っている隣では、


「こ、これは……」

イブキがコンビニの袋から出したプリンだすなり、そんな声を洩らしていた。


「どした? スプ〜ンでも付け忘れた?」

月夜がさして興味もなさそうに言ってくる。


「ちがうよ。みてよココ」

そう言いながらフタのある部分を指す。


「挑戦状? なにこれ??」


「プリンってさソコのウラにツマミあるじゃん?」


「皿とかに移すときの?」


「そそ。あれが4つついててホンモノは1コだけなんだって!」

底を見せて、そこにある四つのツマミを指しながら、


「……へぇ〜……」

完全に興味なしで無表情にそんな声だけだす月夜。


「ホンモノは1コだけなんだよっ!」

月夜の反応が気に入らなかったのか再び、そんな事を言うイブキ。


「そんな事を言うケド、別のお皿に移さないでしょ? そんな物ないし」


「うん。やらないけど……」

ツマミのことなど忘れたかのようにプリンを味わうイブキだった。

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