きコ~。
いつものバス停にて――
「リュ~キシになれるランドセル『ロイヤルドラグ~ン』かぁ~……」
イブキがなぜかランドセルの新商品紹介を見ながら、
「これせおいながら『オレはよわいっ!』とかゆ~のかな~?」
イブキが真っ青な鎧に槍をかついだ姿をイメ~ジしながら、
「でも、ショ~ガクセ~にこのネタはわっかんないかぁ~……」
イブキが二〇代でも通用するかあやしいネタを口にしている隣では、
「ネコの意味不明な行動かぁ~……」
月夜がそんなタイトルの記事を読んでいた。
「へぇ~……ネコってそんな奇行があるのね~……何もないトコをジッと見つめる……」
「それってヒトにはみえてないだけで、そこになんかいるんじゃないの?」
月夜の言葉にそんな風に返すイブキの声を聞こえないフリをして先を読み進める月夜。
「紙袋を頭にかぶる……カワイイけど、意味不明ね。ガサガサ音がするのが好きなのかしら?」
月夜は頭に紙袋をシェフ帽のようにかぶったネコの画像を見ながら、
「プラスチックケ~スや水槽は自分用だと思って中にはいる?」
ネコがドヤ顔で水槽にはいってる画像を見ながら、
「壁などジッと見る?」
「だから、それはヒトにみえないなにかがいるんだよっ!」
「そんなのいないモンっ! 壁にひっついた虫とかを見てんるのっ!!」
オカルト関係が苦手な月夜はそう言い切るのだった。
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