ぶいあ〜ル。
いつものバス停にて――
「なんとしてもこの電車で帰りたかったと電車の外に張り付いた男が逮捕……終電だったし、手段を選ばなかったのね〜」
月夜がそんなニュ〜ス記事を読んでいた。
「男は酒に酔っており、どうしてもこの電車で帰りたかったと語ったという……タクシ〜とか使ったほうが結果的には安上がりだったかもね〜」
記事を読みながら、そんな事を洩らす月夜の隣では、
「ユ〜シャになってゾ〜マをたおせっ! ドラクエVRっ⁉︎」
イブキがゲ〜ム系ニュ〜スの中にあった、そんな記事に瞳を輝かせていた!
「けんとタテをソ〜ビしてドラクエのせかいをボ〜ケンできるっ⁉︎ いいじゃん! これゼッタイおもしろいやつだよっ‼︎ 」
イブキは大興奮しながら、続きを読み進める。
「てきをたおしたカンショクまでつたえる。けんとタテになんかしかけがあんのかな? ガ〜ドするとタテがふるえたり」
イブキがワクワクしながら、
「みてよ月夜」
「ん〜……こんなんなんの役に立つのよ」
「いやいや。いまのジダイ、いせかいてんいとかあるかもしんないし、モンスタ〜とたたかうレンシュ〜を」
「ウチはこのバス停さえあれば平気よ」
月夜は勇者の剣のように石錘のついたバス停を掲げる。
「そんなんブキにするユ〜シャなんていやだ!」
キッパリと拒絶するイブキだった。
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