ぽりぐらフ。

いつものバス停にて――


「オランダのカイシャがク〜リクりょ〜よ〜のクルマをハンバイっ!」

イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「ヒコ〜モ〜ドからソ〜コ〜モ〜ドまでのきりかえはやく10プン――なるほど、ヘンケ〜すんのか〜」

イブキの頭の中で普通の車から突然ジェットエンジンが生えるボンドカ〜のようなモノをイメ〜ジしていた。


「て〜いんはふたりでヒコ〜モ〜ドのサイコ〜じそくは180キロ……むう、コ〜ク〜キにしてはおそいな〜ヘリとかドロ〜ンみたいなカイテンヨクたいぷかな?」

イブキのイメ〜ジ内で車のうえの竹とんぼをひっついた物に変わる。


「う〜みゅ……なんかロマンがへったきがする」

イブキがそんな事を洩らしてガッカリしている隣では、


「自称タイムトラベラ〜を嘘発券機にかけてみた?」

月夜がそんな記事を読んでいた。


「ほら、見てよ。アンタが興味もちそうなもの載ってるわよ」

そう言いながら、スマホ画面を見せてくる。


「へェ〜……このタイムトラベラ〜さんウソはっけんきがほとんどハンノ〜のしなかったんだっ⁉︎」


「まあ、だからといって事実とは限らないケドね〜」


「えっ⁉︎ ウソじゃないってコトはホントってコトじゃないの?」


「本人が信じてるだけって可能性があるじゃない?」

月夜の言葉に首を傾げるだけのイブキだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る