おんせン。

いつものバス停にて――


「若者のLINE離れが深刻?」

月夜が一〇代の話題を集めたニュ〜スサイトの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「そうかな〜? 使ってない人なんてほぼいない気がするけど……ど〜ゆ〜事だろ?」

首を傾げ、先を読み進める月夜。


「中高生になるとクラスや部活、ネット仲間など多様なグル〜プに所属しはじめ、頻繁に通知がとどきスマホが鳴りっぱなしになるコトから、LINE離れに――う〜ん……極論すぎる気もするわね〜実際、数字では前年比から五パ〜セント程度の減少だし、誤差といえばその程度だと思うケドなぁ〜」

月夜がそんな事を言っている隣では、


「オ〜サカのオンセンて〜まパ〜クでへ〜ジツ1500エンであそぼほ〜だいっ!」

イブキがゲ〜ム系ニュ〜スアプリの中にあった、そんな記事を読んで興奮していた!


「しかもゲ〜センのキョ〜タイがズラリっ!」

読み込まれた画像をキラキラした瞳で見ながら、


「ラインナップもいいね! センジョ〜のオ〜カミ! あのヒトリのへ〜シでムソ〜するセンソ〜アクション」


「パロディスだ! もいいね! ほかにもダイナマイトデカにギャラガ、サムスピ、テンチをくらうにファイナルファイト、ライデン、ぷよツ〜、ボンバ〜マン――もうイチネンはここにいられるよっ‼︎」


「ね、月夜もそ〜おもうよね?」


「いや、ウチは昨日話したネコ旅館のがいい」

テンションを上げるイブキにそう言い放つ月夜だった。

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