しゅ~らイ。

 いつものバス停にて――


「タイの屋台で売られている観賞魚タツノオトシゴ。あの水槽で『ボ~』と泳いでるのがカワイイ、アレのコトだよね? 口がどことなく宇宙人っぽくてウチは好き」

 月夜がそんな趣向を口にしながら、続きを読み進める。


「あれの串焼きが屋台で売られてんのかぁ~……精力増強効果があると中国人に人気……アレ食べるのかな~? ちょっと勇気がいりそうだケドおいし~のかな?」

 下のほうに表示された串刺しにされた、タツノオトシゴの画像を見ながら、


「まあ、一度は食べてみたい……かも? いやいや、ど〜してもって感じじゃなくって、あくまでど〜ゆ〜味なのか確認でって意味で……ホントよ」

月夜が誰にともなくそんな言い訳をしている隣では、


「こ、コトシの5ガツにウチュ〜ジンのシュ〜ライがあるっ⁉︎」

イブキがそんな胡散臭い記事を読みながら、驚いていた。


「いや! 絶対ないからっ‼︎」

タツノオトシゴ画像を見ていた月夜が間髪いれずに、光速否定する。


「え〜! これによるとすでにウチュ〜ジンのギジュツはつかわてて、LEDとかはそ〜なんだってよ」

スマホ画面を見せながら、


「そんだけっ⁉︎ もっとスマホとかそ〜ゆ〜のじゃないの?」


「あとボ〜ダンチョッキもそ〜らし〜よ」


「まあ宇宙人がきても――」

月夜はバス停を持ち上げ、


「ウチが追い返すけどね」


「月夜がいうとホンキでやりそ〜」

イブキがそう洩らすのだった。

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