わ〜ク。

いつものバス停にて――


「ふ〜ん……去年の一二月に生産終了した梅ジャムがフリマアプリ上で一〇倍の値段になっている?」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「生産者が高齢のためかぁ〜……それじゃ仕方ないよね〜……でもさ、ネットで高騰するぐらいなら誰か一人でも「俺が継いでやるぜっ! 教えてくれオヤッサン」とか名乗りを挙げる男気のある人もいないものかね〜」

月夜が男気の使い方を間違えてる隣では、


「ほ~ほ~2シュ~カンひきこもっただけで38マンネンっ!」

 イブキが求人アプリの中にあった、そんな記事を見ていた。


「ど~せ、また如何わしいやつでしょ?」


「いやいや、まいどおなじみのジャクサだよ!」


「ん~……でも、アレって女性不可とかだしな~」


「トコロがこんかいは55サイまでのケンコ~てきなダンジョがたいしょ~だからオ~ボできるよ!」


「二週間で三八万円かぁ~……アンタはやんないの?」


「もちこみダメだからさ~。イブキさんにとっては2シュ~カンもゲ~ムできないなんて、シンカイに2シュ~カンいろっていわれてりみたいだし」


「そこまでっ!? ウチはど~し~よ~かな?」

 そんな事を言いながら、募集項目をよく見ていると、


「――って、よく見たらこれ二十歳から五五歳までって書いてあるじゃん!」

 そういってイブキのスマホを放り投げる月夜だった。

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