みなれたこ〜けイ。
いつものバス停にて――
「そうだ! かりにいかなゃ‼︎」
イブキが大人気ハンティングゲ〜ムのPVを見ながら、決意を籠めた眼差しでそんな事をいう。
「まっててね。モンスタ〜! カリュ〜どオ〜にオレはなるっ!」
背後に『どんっ!』という効果音でつきでそう宣言し家に向かっ――
「いやいや。今から学校だからっ! そんな冒険ロマン漫画のように行こうとしても学校だから!」
雄大な世界に旅立とうとするイブキの肩を『がしっ!』と掴むと、学校を強調するように二回言う月夜。
「え〜! いまのカンゼンにとめちゃダメなフ〜イキだったのに……」
「それを察したから止めたのよ」
月夜は「アンタの扱いなら任せない」といいたげに、
「キョ〜だけはおねがいっ! プレ4はつだし、はやくあのグラフィックでガンランスつかいたいんだよっ!」
このままではダメだと感じ、お願い作戦に切り替えるイブキ。
「あっ! ほらバス来たわよ」
月夜は慣れた手つきでイブキの襟をもってバスの中に放り込む。
運転手はもう見慣れてるのか何事もなく『プシュ〜』という音ととに扉を閉めると、何事もなく発車した。
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