せ~じんしキ。

 いつものバス停にて――


「成人式で手荷物検査を実施かぁ~……」

 月夜がいま話題の記事を読みながら、


「こ~ゆ~検査ができちゃう事じだいが悲しいわよね~。でも、昨年は逮捕者まで出て今年はいなかったらしいから一応、意味はあるのかしら?」

 振袖姿で小さなのバッグを係員に見せている新成人の姿が写った画像を見ながら、


「もう、いっしょヤンチャぐみとおとなし~ぐみでわけちゃばいいのにネ」

 イブキもそんな提案をしてくる。


「いや~。それはそれで問題おこりそうじゃない、差別とかさ〜」


「じゃ、カイジョ〜でオサケふるまって――」


「なんか火に油って気が……」


「もう、すっごいつよいオサケでぜ〜いんたてないぐらいつよいオサケを――」


「飲めない人にとっては最悪ね」


「そ〜いえば――」


「ん?」


「月夜ってオサケつよくなりそ〜だよね?」


「へ? なんでよ??」


「ほら――」

そういって掲げるスマホ画面には、


「肉フェス? 今年はドイツビ〜ルつき……これが?」


「こ〜ゆ〜イベントにかかさずサンカしてるし、ハタチなったらためしにって……のんでみてハマっちゃうよ〜な〜ヨカンがする」


「むう……なんか否定できないわね」

せめて暴れないようにしようと心に強く誓う月夜だった。

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