かくちょ~でばいス。

 いつものバス停にて――


「あの漫画が一月二十九日に復活かぁ~……」

 月夜がニュ~スアプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「さらに劇中で使われた140枚のカ~ドが販売されるかぁ~……こ~ゆ~の売れるのかしら? マンガはおもしろいからウチも読んでるケド……買う気にはなんないなぁ~」

 月夜がそんな事を言っている隣では、


「んっ!?」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スを見ながら、そんな声を上げる。


「ヒトをカクチョ~できるリアルデバイスっ! ダブルハンド!!」

 イブキは一つの手にマジックハンドのようなメカメカハンドが二つひっついてる画像を見ながら、


「これはスゴイっ! たとえばドラクエしながらFFして、テキカンタイとコ~センしながら、キンキュ~もいけるよ~になるっ!?」

 イブキは両手にダブルハンドを装着して様々なゲ~ムを同時進行している自身の姿をイメ~ジする。


「これをもっともっと――シンカさせていけば」

 イブキはどっかの三つ目キャラのように背中から二本の腕を出現させるシ~ンをイメ~ジする。


「さらにそれにこのダブルハンドをソ~チャクして8コのゲ~ムをド~ジシンコ~――う~みゅ……でも、これがサイシュ~シンカなのだろ~か~……?」

 そういって思案し、さきほどの三つ目の武道家が思い浮かび――そのキャラが四人に分身する姿を思い出した。


「これだっ! サイシュ~テキにはジブンをヨニンにわけて――」


「それって四人で手分けしてゲ~ムしてるだけアンタ自身が楽しんでないんじゃない」

 イブキの最終形態に冷静に突っ込みをいれる月夜だった。

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