きノ~。

 いつものバス停にて――


「燻製サバサンド?」

 なぜか一人でピザまんを食べながら、そんな記事を読んでいる月夜。


「昔、マンガでチ~ズあんシメサババ~ガ~が激マズイって話しあったケド……燻製サバサンドって、なんかちょっとそれに似てる……大丈夫なのかな?」

 グルメ系アプリの中にあった、コンビニの新作をチェックしつつ、そんな事を言う。


「でも、レビュ~にはおいし~って書いてるあるなぁ~……」


「まよったら、とりあえずたべるんでしょ?」

 いきなり口を挟んでくるイブキ。


「おっそーいっ! もう少しでバスくるとこだったわよっ!!」


「あいかわらず『ぜかまし』がすきだね~月夜は」


「なによ? ぜかましって――って、アンタ寝不足なの?」

 メイクで巧妙に隠しているが、毎日会ってるのでわずかに目元が違う事に気付く月夜。


「う~ん~……オッデセ~がおもしろくてね」


「そんな顔してたら彼氏できないわよ」

 まあ、今でもできる可能性は低いけど……とは言わずに、


「スイッチがいけないんだよっ! イゼンなら「そろそろねないと……」ところがスイッチだと「そろそろねないと、でもベッドのなかにもちこんでもうちょっと……」からのチュンチュンっ!」

 後半にスズメのモノマネをしつつそう言い放つイブキ。


「きっとスイッチにはジカンをはやめるとか、そんなキノ~がついてんだよっ! おのれ! ニン〇ンド~」

 徹夜明けの妙なテンションでそんな事口走るイブキ。


「アンタの自己管理ができてないだけでしょ」

 呆れ顔でそう言う月夜だった。

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