べっド。

 いつものバス停にて――


「ピザポテト味のピザ?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんなトンチのような記事に首を傾げていた。


「つまりピザなのよね? でも、ちょっとぐらいはポテト要素あるのかな~? ウチとしてはポテト感ゼロでもぜんぜんいいけど」

 月夜がそんな事を言っている隣では、


「こ、これは……」

 イブキがスマホでなにかを見ながら驚愕していた。


「こんなん……こんな……すっごいモノが……っ!?」

 イブキはそういいながらベッドの画像を見ていた。


「パソコンせっちできてマッサ~ジきもついてて――もうクニだよっ! イブキお~こくだよっ!!」

 ダブルよりさらに大きい巨大なベッドの画像を見ながら、そんな野望を口にするイブキ。


「こんなデッカイのアンタの部屋にはいんないでしょ?」

 横からそう口をだしてくる月夜。


「わかってないなぁ~……月夜は」


「なにがよ」


「これはね~。さらにシンカすんだよっ!」

 イブキがスマホ画面に写ったベッドを指しながら、


「進化?」


「そう。まず――したにシャリンつけてイド~しきにすんのっ!」

 イブキがいいアイデアでしょ? といわんばかりのドヤ顔で、


「でね、でね。さいごはドロ~ンでつりさげて『そらとぶベッド』にすんのっ!! ね、ね。すごいでしょ」


「アンタどこまでベッドを魔改造する気よっ!」

 イブキの野望の果てに生み出される物を想像してそう言う月夜だった。

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