このミ。

いつものバス停にて――


「回転すし屋さんが豪華ごちとろ寿司を販売?」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「上質な大トロの上にウニとキャビアを乗せ――キャビアっ⁉︎ しかも一貫で二八〇円っ⁉︎ あと一〇〇円だしたら牛丼買えるじゃないっ⁉︎」


「いや、こ〜ゆ〜のは値段でみちゃダメなのよ。一回食べてみないと……」

物欲しそうに出てきた画像を見ながら、そんな事を言っている月夜の隣では、


「な、なんだってーっ⁉︎」

イブキが地球滅亡説を聞いた某編集者のような声をあげていた。


「オトコのヒトはとくにニクじゃががすきでもないっ⁉︎」


「まあ、好き嫌いはあるわね。男性は単純だからカレ〜とハンバ〜グを交互に出せばなんとかなるって聞いたコトあるわっ!」


「あんまりテのこんだモノだしてもダメなのかぁ〜」


「料理しない人だと手が込んでるとかわからないしね」


「もうっ! 月夜みたいにとりあえずギュ〜ドンだしとけまちがいないってオトコのヒトいないのかなっ‼︎」


「いや、牛丼嫌いな人類なんていないハズだから、とり牛で問題ないでしょ?」

そう言い切ってしまう月夜だった。

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