け〜ぶる。

いつものバス停にて――


「ふ〜みゅ……」

イブキはゲ〜ム情報を見ながら、そんな声を洩らす。


「つぎのカイニはミチシオでカクテ〜かぁ〜……イベントもちかいし、サンマでへったぶんをホテンしないとなぁ〜」

そんな風に自軍の備蓄量を計算しているイブキの隣では、


「無線LANのケ〜ブル?」

月夜がフリマアプリを見ながら、疑問符を浮かべていた。


「無線なのにケ〜ブルが売ってるって……見てよ」

隣にいるイブキにスマホ画面を見せる月夜。


「ムセンLANケ〜ブル? なにいってんの月夜、そんなんフツ〜にあるよ」


「あんのっ⁉︎」

イブキの返しに驚愕する月夜。


「うん。ロ〜エイド〜ジクケ〜ブルとかなんとかそんなやつでわざとトチュ〜でデンパろ〜えいさせてチュ〜ケ〜スポットつくるケ〜ブル」


「そんなのあるの?」


「1メ〜トルで1マンえんぐらいするけどね。チカテツでスマホがつかえんのはコレのおかげだよ」


「へぇ〜……このケ〜ブルそんなにすごいんだ〜」

月夜が感心したように洩らす。


「そのケ〜ブルはただLANケ〜ブル」


「じゃ、今まで話しは一体なんだったの?」

結局、イブキにからかわれただけの月夜だった。

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