なゾ。

いつものバス停にて――


「和牛すきやき丼っ⁉︎」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に歓喜の声を上げる。


「いいじゃない! お肉満載の丼にタマゴと味噌汁これ以上ないってぐらいの組み合わせねっ‼︎」

出てきた三点の画像を見ながら、満足そうな表情でそんな事を言う月夜の隣では、


「そ、そうだったんだ……」

イブキが何かの記事を読みながら驚愕の表情でそう洩らしていた。


「ん? なに??」

イブキの様子に気づいて声をかける月夜。


「こ、これはすごいジジツかも、ジョン・タイタ〜やケネディあんさつのシンソ〜にひってきすつよっ⁉︎」


「最初のはよくわかんないけど、そこまで……で、なんなの?」


「じ、じつは……」

ゴクリとノドを鳴らす月夜。


「ファミコンのカセットにあいてりアナってデザインなんだってっ⁉︎」


「……えっ⁉︎ それだ……け?」


「それだけって――あのハイネツとかカセットつくったときのセ〜ゾ〜かて〜であいたとか、いろいろいわれてたモノがデザインだったんだよっ‼︎」


「……うん 」


「なんで! ものすっごいジジツなのにそんなはんの〜なの?」


「割と――いや、かなりど〜でもいいもん」

いまいち共感できない二人だった。

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