ロボ。

 いつものバス停にて――


「ふ~みゅ……シンガタのPSVRハンバイかぁ~……またテンバイヤ~のエジキなんないといいけど、エスコン7もVRでやるほうがゼッタイおもしろそ~だモンねっ! VRでイブキさんのバレルロ~ルやインメルマンタ~ンをきめてみたいっ!!」

 イブキがゲ~ム系ニュ~スを読みながら、そんな事を呟いていた。


「ん?」

 イブキは関連項目のトコロになにかを発見する。


「おぉ! はなしができるAIをト~サイした『ハロ』がハンバイっ!?」

 イブキはおもわず隣の月夜に振る。


「みてよ、月夜。これなら月夜にもなついてくれんじゃない?」

 緑色の球体型ロボの画像を見せながら、そんな事を言う。


「う~……ど~かしらね~……?」

 月夜は以前にアイボの後脚で蹴られたり、ルンバに脛アタックされた辛い記憶を思い起こす。


「そんなコトあったのっ!?」


「勝手に人の心の中みないでよっ!?」


「そっか~……キカイにまでそんなタイオ~されちゃうのか~……」

 少し同情のこもった表情で、


「あっ! で、でもさ~……ロボットがハンランしたときは月夜のトコいくね」


「もしかして慰めてんの?」

 その優しが少し痛いと感じた月夜だった。

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