きんト~
いつものバス停にて――
「んっ!? ん~……」
月夜がグルメ系アプリを読んでいると、異様な記事を発見しタイトル画面で少々考え込む。
「アメリカ兵? ライフルでベ~コンを焼く?? なにこれ???」
読めば読むほど頭上の疑問符を増やしていく月夜。
「鉄砲の銃身にベ~コン巻き付けて焼く……アホな事思いつく人もいるモンね~」
月夜は呆れながら、そんな声を洩らす。
「数発撃って焼けるもカリカリになっていないと不満の様子かぁ~。そんなトコはこだわるのね~」
月夜がそんな事を言っている隣では、
「おぉ! こ、これは……」
イブキが何かを見つけ瞳を輝かせていた!
「ボ~にんきマンガのキント~ンがクッションでト~ジョ~っ!!」
黄色の雲の画像を見ながら、そう続ける。
「アンタに触れんの?」
「ふふん♪ イブキさんみたいキヨラカナココロをもってるヒトなんてほかにいないよっ!」
と、自身満々に言い切る。
「まっ! 月夜にはムリだろ~けどね~」
「まあ~……そ~ね~……」
自室の薄い本の山を思い浮かべながら否定しない月夜。
「ぜんちょ~100センチってかなりデッカイよねっ! のれるかな~?」
「乗れんじゃない」
冷たくあしらうように対応する月夜。
「まあ、カメセ〇ニ〇なみの月夜はムリだろ~けどね~」
「そこまでじゃないわよっ!」
そこは否定しておく月夜だった。
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