そこじゃなイ!

 いつものバス停にて――


「神奈川県の中学で給食がマズくって大量に残している人がいる中で一人だけ綺麗に平らげている人がいるとTwitterで話題に?」


「それ月夜でしょ!」

 突然、イブキがそう割り込んでくる。


「違うし! ウチじゃないし!!」


「そっか~……そ~いえば、チュ~ガクっていってたし……月夜とまちがえちゃってシツレ~なコトしちゃったなぁ~そのカンショクしたコに……」


「ど~ゆ~意味よ!」

 イブキの言葉にジト目でそう返す月夜。


「おぉ! ムネのおっきなアニメキャラランキングっ!!」

 イブキは月夜を無視して自分の興味がある記事に夢中になる。


「これは、イブキさんのためにあるようなランキングじゃん!」

 そういって無い胸を張る。


「アンタのどこにムネがあんのよ」

 月夜の言葉も耳に届かず、記事を読み進めるイブキ。


「ワンピのキャラとフジコちゃんがジョ~イかぁ~…まあ、でもムネのおっきさはではイブキさんがイッチバンでしょっ!!」

 自分の一位を信じて疑わないイブキが先を読み進めると、当然イブキなどではない某海賊漫画の女性航海士だった。


「う~みゅ……おっかしいなぁ~……」

 そんな事を洩らしながら自身の胸をまじまじとみつめ――


「ハっ!?」

 なにかに気付く。


「そっか! イブキさんアニメキャラじゃない!!」


「違う! そこじゃないわよっ!!」

 思わずそう言ってしまう月夜だった。

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