いっしョ。

いつものバス停にて――


「二億五〇〇〇万年の塩に賞味期限がある?」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「そんなん後、三億年がぐらい先じゃないの?」

月夜は小首を傾げながら、そんな声を洩らし、先を読み進める。


「2022.06.20――意外に普通だったっ⁉︎ やっぱし原材料が二億年保っても塩に精製したら、そんなに保たないのかな〜?」

月夜がそんな事を言っている隣では、


「ニュ〜ヨ〜クのネコカフェでコネコのセワをしるネズミがいるとワダイにっ⁉︎ 」

イブキがそんなファンシ〜な記事を読んでいた。


「う〜みゅ……いっしょにしちゃってダイジョブなのかな? パクっとしたりしないよね?」

そんな事を言いながら先を読み進める。


「ネコはときどきネズミのシッポにジャレつくも、あぶないヨ〜スはないかぁ〜……ネコとネズミをイッショにって月夜のヘヤにブタさんいれるよ〜なモンでたべられちゃうよっ!」

しかし、読み進めるとネズミとネコの体長はほぼ一緒ぐらいでエサの管理もキッチリしているために万一の事態は起こらないと書かれていた。


「そ〜っか〜ダイジョブなんだ」


「一応言っとくケド、ウチの部屋に豚や牛いれても大丈夫よ」

付け足す様にそう言うの月夜だった。

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