い~はなシ?

 いつものバス停にて――


「キョ~は『グフのヒ』かぁ~……ザクのヒとはちがうんだね、ザクとは」

 イブキが某モビルス~ツのヘッド型クッション画像を見ながら、そんな事を呟いた。


「ヤボ~だとヒ~トソ~ドもたせるとつよいんだよね~! シ~ルドで61センシャのホ~ゲキをガ~ドしてヒ~トソ~ドで『ズバンっ! ズバンっ!!』きりまくってレンポ~をジュ~リンしまくってやったっけ」

 イブキが背後にゲリラ屋のおっさんの幻影を纏いながら、そんな事を洩らす隣では、


「イギリスの南西部で養豚場が火事に?」

 月夜がなぜかグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「火事の原因は納屋におかれてた干し草六〇豚――じゃなくってトン。燃え上がり雌豚二匹と子豚一八匹を地元の消防士が救助したかぁ~……う~ん……助かってよかった!」

 まだ真っ白な身体をした子豚の画像を見ながらそんな事を洩らす月夜。


「後日、養豚場は育った豚をソ~セ~ジに加工して消防署へお礼としてプレゼントしたかぁ~……」


「ブタさんたすかってないじゃんっ!?」

 横で聞いていたイブキそんな声を上げる。


「うん……そ~ね……」

 イブキの言葉に複雑な表情になる。


「そっか~……そ~ゆ~オチだったからグルメ系アプリの中にあったのかぁ~……」

 最後まで読まなければよかったと後悔する月夜だった

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る