ぞく・なにをいれル。

 昨日と同じバス停――


「なんでよっ! 冥途のミヤゲが牛丼よっ! 牛丼!!」

 牛丼の入棺を全力拒否したイブキに理解できないといったような表情でそんな事を言う月夜。


「え~! もっとイイものがい~よっ!!」


「良い物? 例えば??」


「たとえば? う~みゅ……」

 イブキが腕組みをしながら考えると、


「やっぱし……ドリキャスとサタ~ンとメガドラはほし~かな?」


「ゴミっ!」


「ゴミじゃないよっ! ゲ~ムしをかたるウエでダイジなメ~キだよっ!!」

 月夜のバッサリな一撃にそういって反論するイブキ。


「ウチからしてみたらゴミよっ!」


「なにでさっ! 月夜だってジブンのダイジなモノをメ~ドにミヤゲにしたくないの? たべものばっかしじゃココロはみたされないよっ!」


「好きな物ねぇ~……」

 月夜はしばらく思案した後に、


「ビ~エル――じゃなっくて本かな~」

 慌てて言い換える、


「う~みゅ……それもまた……」


「い、いいでしょ別に……」


「ヒツギいっぱいのビ~エル……なんかすっごいオンネンにつつまれてそ~」


「ま、まあ、それはともかく、必須なのはスマホよね~」


「そ~だね。WI-FIってあのヨでもと~ってんのかな?」


「そこ重要よね~」

 もはやスマホは自分の身体の一部として認識している二人だった。

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