じゅウ。
いつものバス停にて――
「センゲツのおわりにレトロゲ~ムブランドからリリ~スされたデンセツのクソゲ~『ちょ~せんじょ~』がスマホがめんにあわせた16:9ヒリツいくわえ、しんエリアもついかっ!?」
イブキがゲ~ム情報の中にあった、そんな記事を読みながら瞳を輝かせる!
「おぉ! いいね!! しんヨ~ソのついか、やんないとな~……じかんないなぁ~……なんでイブキさんナツヤスミなのにト~コ~してんだろ?」
イブキが自分が宿題をわすれまくった事が原因なのを忘却の彼方にすっとばした事を言っている隣では、
「八月一〇日はやきとりの日、それにちなんで好きな串を一本一〇円で販売っ!」
グルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでテンション上げている月夜がいた。
「さすが酉年よね~。今年のやきとり押しはすっごいわ! 干支も牛はあるのに豚はないからなぁ~……イノシシはもう豚でもいい気がするケドなぁ~……豚肉安く食べれそ~になるかもしんないし……」
「それにしてもヤキトリ一本一〇円かぁ~……各店二〇〇本限定なのかぁ~……これは壮絶な争奪戦になる予感がするわっ!」
月夜が二〇〇本全部食べ尽すような勢いで言う。
「ん~……どれどれ……」
月夜の反応に興味を抱いたイブキがスマホ画面を覗き見る。
「月夜、これひとり2ホンってかいてあるよ」
そういうイブキの声も壮絶な争奪戦をイメ~ジしている月夜の耳には届かなかった。
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