29。

いつものバス停にて――


「う〜みゅ……そんなコトできたのかぁ〜」

イブキがゲ〜ム情報を見ながら、そんな声を洩らした。


「サガワでドラクエとべつのモノたのむとハンバビのイチニチまえにとどくのかぁ〜。0ジからやれるダウンロ〜ドよりもぜんぜんフラゲじゃないかっ⁉︎」

イブキはあさ7時に慌ただしく出かけていった両親の姿を思い浮かべながら。


「イブキさんはダウンロ〜ドかったけど、おみせはエイギョ〜じかんかえてまでハンバイするんだもんなぁ〜……」

イブキがそんな風に洩らしていると、


「今日はなんの日だ?」

 月夜がそんな事を聞いてきた。


「ん? ドラクエのハンバイビでしょ!」

 即答するイブキ。


「違う、違う。そんなんじゃなくて――」


「そんなんっ!? コクミンテキにんきゲ~ムがそんなんっ!?」

 イブキが軽くショックを受けているのを余所に、


「今日はニクの日よっ! 二九の日っ!!」

 テンション高くそう宣言する月夜。


「二九の日限定でモスにあの肉肉バ~ガ~がでんだよっ! すっごくない? あのおいしくて食べにくくて、ジュ~シュ~で食べ難くて、手が脂でベタベタになって食べ難いバ~ガ~がやってくんだよっ!


「そっちのがど~でもイイよっ!」

 イブキが全力で抗議するのだった。

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