おんがくセ〜

いつものバス停にて――


「きょ〜はマックマック♪ ダブチの日、早く行きたいマックマック♪」

月夜が上機嫌で謎の歌を口ずさんでいる。


「いまはいないドナルド♪ いったいどこにいったの? ハンバ〜グラ〜、グリマス、バ〜ディ〜」

なぜか明るい調子で少し物悲しげ詞の変わっていく。


「でも、ウチはダブチさえあればいいの〜♪」

イブキはそんな隣の騒音に耳を塞ぎながら月夜とは逆隣の手でスマホを操作していた。


「なんたって〜お肉は二枚♪ チ〜ズもいっぱい♪ 店員さんの乞食と罵られよう〜と構わないわ〜♪」

ノってきたのか足でリズムを刻みながら、


「ク〜ポンは一五時からだよ〜♪」

決めポ〜ズとともにそう締め括る。


「……月夜。おんがくのセ〜セキわるいでしょ?」

これはヒドイと呟きながら、そう言うイブキだった。

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