ふらぐかんリ。
いつものバス停にて――
「一〇年以上前に未完のまま終了したあ漫画、制作再開のためにクラウドファンディングで資金を募集か~」
月夜はなぜかきになった、そんな記事を読んでいた。
「1996年から連載開始ってウチが生まれる前なのに、なんか知ってる気がすんのよね~……」
眉間にシワをつくって記憶の中を探る。
「そ~いえば……家の本棚で見たような~な~……? 家族の誰かが昔読んでいたのかな? でも、一二年の前に休止した漫画を復活させんのは大変だろ~な~。クラウドで資金調達ってファンから直接もらうワケだし……プレッシャ~凄そう」
そんな事を言っている月夜の隣では、
「シボ~フラグかいひけんて~?」
イブキがそんな内容のニュ~ス記事を読んでいた。
「マンガのシ~ンでど~すればシボ~フラグをカイヒできるかセンタクシのなかからえらぶテスト。ふ~ん……そんなんあるんだ~」
イブキが感心したように洩らす。
「そんなん受けてど~すんのよ?」
月夜がそう口を挟んでくる。
「えぇ! シボ~フラグかいひできたらフジミじゃん!」
「どんだけフラグ万能なのよ!」
「ふふん。フラグかんりできたらどんなコトでもできんだよっ!」
「まあ、ゲ~ムの中ではね~」
そういって流す月夜だった。
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